「石城霊場」は創設の時期や由来は不明ですが、東西は博多川と石堂川に挟まれ、南北は博多駅と長浜

通りに区切られる旧博多地区に創設された霊場であったようです。（西原そめ子著「筑前の寺めぐり」より）

「筑前の寺めぐり」には書かれていませんでしたが、札所が三十三箇所であることから「観音霊場」であっ

たものと推測されます。また、廃れて久しい霊場のようで三番，十番，二十七番，三十番の札所はまったく

所在が不明で欠番となります。また、現存する札所のお寺であっても霊場本尊の所在についてはわからな

いところもあり、お寺で所有されている観音像を本来の本尊であるなしにかかわらず霊場本尊としました。

巡拝にあたって、一番，六番，九番，十八番，二十九番，三十三番の札所は、「筑前国中三十三箇所観音

霊場」と重なっているため、筑前国中観音霊場の参拝をもって石城霊場の参拝としてご朱印も筑前国中観

音霊場のものを準用しました。また、二番の遍照院につきましても「篠栗新四国八十八箇所霊場」及び「粕

屋郡中三十三箇所観音霊場」と重なっているため、粕屋郡中観音霊場の参拝をもって石城霊場の参拝と

してご朱印は篠栗霊場のものを準用しました。